私たちは、医療的ケアを必要としながら生活する人々のひとり一人が「個」として尊重され、障害の程度や種類に関わらず地域であたりまえに生活できることを目指し、生活の基盤づくりのための法律の整備や社会サービスの充実を求め、支え合う活動をしています。
「医療的ケア」という呼び方は、医行為が医業独占の対象となる行為であるのに対し、実態として独占では不適切な現状を示すための概念である。だが、法律上は、新たに医療的ケアという概念が導入されたわけではなく、相変わらず医行為と医業概念が存在するのみであるため、これら医療的ケアも医行為に他ならず、それを医師や看護師以外の素人が行うのを正当化される理論が必要とされるようになった。
(引用:樋口範雄著『「医行為」概念と医療的ケアの広がり』季刊福祉労働111号掲載)
具体的には、自力で痰を出せないから吸引をする・食べ物を口から摂れないから経管栄養する・排泄機能障害のため導尿する・褥瘡の処置をする・人工呼吸器の操作をする等です。こういったケアを受けながらたくさんの人が生活しています。